スラムダンクについて熱く語ってみるPart2 | 野蛮人

野蛮人

思ったことを書く。

それ以上でもそれ以下でもない。

スラムダンクに出てくる人物達は全員が全員魅力的です。

おそらく多くの人が魅力的なキャラクターに感情移入し、ともに喜びともに泣いたと思います。


その中でも、最も人に感動を与えるキャラクターはゴリこと赤木剛則ではないでしょうか?



井上 雄彦
Slam dunk―完全版 (#3)



湘北バスケ部の中でも最も存在感があり、信頼されているゴリですが、全国大会に出るまでの道のりは決して楽ではありませんでした。


湘北バスケ部キャプテンとして登場したゴリは、全国でもトップクラスのセンターであり湘北の大黒柱として大活躍をしました。しかし高校入学当初の彼のバスケットの実力は、神奈川インサイドの覇者とは思えないほどのものでした。


彼の夢は全国制覇、すなわち好きなバスケットで日本一になること。しかし、入学時の彼の実力はその風貌とは見合っておらず、全国制覇の近道であるバスケットの強豪校、すなわち海南、翔陽のような強豪校には入れなかったことは話の中で少し語られています。


赤木(と青田もかな・・?)はおそらくスラムダンクに登場するどのキャラクターよりも努力しています。おそらく彼の努力は「本当に自分のような無名の選手が、無名の公立高校で日が当たる世界に出てこれるのか・・?」そんな自問自答の連続だったのではないでしょうか?

しかし彼は信念を曲げませんでした。他人に恨まれてでも(辞めていったバスケ部員)己の信じるバスケへの情熱を傾け続けてきました。

彼の努力は、彼を神奈川バスケット界トップに君臨する牧伸一にも一目置かせるほどのプレイヤーに成長させます。

しかし三浦台の選手も言っているようにワンマンチームはそいつを潰せば終わり・・・彼が高校バスケット界の檜の舞台に現れることはありませんでした。

そう桜木達が登場するまでは。


スポーツの世界は「一番努力をしたものが一番になるとは限らない」そんな世界です。ましてやバスケットはチームスポーツ、一人がいかに優れていてもそれで勝てるほど甘くありません。


従って高校スポーツの世界では、全国大会に出場する高校は、実力ある選手がおのずと集まる昔ながらの名門高校であったり、スポーツに力を入れている私立高校であることが非常に多いのは事実です。


なんの実績もない湘北高校で全国制覇が出来るのか?


赤木剛憲は常にこの不安と戦っていたのかもしれません。


しかし、彼にとって幸いだったのは、湘北高校には勝負師安西監督がいたこと。

そしてその安西監督を慕って三井寿宮城リョータといった才能あるプレーヤーが僅かながらも集まったこと。


さらに湘北高校から実家が近かったため、流川楓が入学してきた。

ついでに妹が美人だったために桜木花道も入部してきた。


奇妙な偶然が重なり、湘北高校は決勝トーナメントにまで駒を進めるほどの強いチームとなります。


決勝トーナメントの海南戦で赤木は心の中で叫びます。


「俺は間違ってなかった」と・・・


バスケの名門高校に行けなくとも、中学の頃大活躍して鳴り物入りで入部しなくとも、

成功を信じ、努力を重ねれば全国への扉は開く


一心不乱に己の信念を貫き通した彼の努力の凄まじさは多くの人間の様子で伝わってきます。


彼の努力を一番近くで見ていた妹の赤木晴子は涙を流し

彼の夢を一番理解していた小暮公延は心の底から彼に声援を送ります


漫画の登場人物からここまでの情熱を感じたことはいまだかつて経験したことがありません。気迫、想い、緊張や不安までもが伝わってくる そこまでの漫画はスラムダンク以外に読んだことがありません。


主人公である桜木花道以外でもしっかりと設定してある魅力的な登場人物達


湘北だけでなく、海南にも翔陽にも、それこそ武里にも勝負にかける思いがある。

そんな気持ちが伝わってくる熱い漫画


それがスラムダンク



続きはPart3 で!